2019.09.19
【日時】
2019年 11月7日(木) 16:30-18:30
【場所】
(戸畑) 戸畑キャンパス本部棟1F TV会議室
(飯塚) 研究管理棟2F TV会議室 (TV中継)
【講演者】
日夏幸雄 (北海道大学大学院理学研究科化学専攻・名誉教授)
【タイトル】 希土類が物性の主役となる酸化物の多彩な構造とその磁気的性質
【概要】
希土類は遷移金属と比べイオン半径が大きいため,ペロブスカイト型酸化物ABO3では,その磁気物性を決定するBサイトに入らず,Aサイトに入るため,物性の主役とならない。しかしながら,Ru,Re,Irなどの+5価の4d, 5d遷移金属と希土類と組み合わせることにより,これらの元素をABO3のBサイトに入れた一連の複合酸化物AnLnMn-1O3n(A =Sr, Ba; M = Ru, Re, Ir; n = 2-4))を合成した。そこでその多彩な構造と磁気的性質を中心に紹介する。さらに,希土類と4d,5d遷移金属の比が3:1の蛍石型派生化合物(Ln3MO7)の構造と磁気的性質についても述べる予定である。